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工場自動化のメリット|FA導入による生産性の向上やDX化を紹介

製造工場における課題は、時代とともにさまざまな変化をしています。近年、グローバル化における国内外の競争が激しくなり、労働人口の減少や働き方改革の影響で、生産性の低下、人件費高騰に悩まされているのではないでしょうか。

本記事では、FAシステムの導入による、工場の自動化での課題の解決を解説します。システム導入によるメリットやさらなる発展を目指すDXシステムについて説明するので、内容を確認してみてください。

工場を自動化し生産性を高めるシステム

工場を自動化し生産性を高めるシステムとして、FAシステムの導入が注目されています。FAシステムによる自動化や、ITによるシステムの構成について解説していきます。

FAシステムが工場を自動化する

FAシステムによって、工場の自動化を図ることが可能です。FAシステムとは、ファクトリーオートメーション(Factory Automation)のことで、工場(ファクトリー)の生産工程の自動化(オートメーション)を図るシステムの総称を指します。

FAシステムの導入によって、人件費や生産コストを抑えられ、品質の安定や生産性を向上させることができ、収益を高める効果を期待することが可能です。工場の自動化は、製造過程である加工や組み立てなど、人の手によって行われていた作業や、画像処理、不良品の検査、作業ロボットの管理を、コンピューターで制御するFAシステム化します。

FAシステムの導入には、コストがかかるだけではなく、時代に合う生産体制を構築する高度な技術が必要です。システムを進化させ、品質や生産性を向上させ続けていくことが、未来の製造業に期待されるでしょう。

ITでFAシステムを構成させる

ITにより、FAシステムを構成させることで、生産性を高められます。FAシステムを構成するITシステムは、製造、基幹、社外関係者管理の3つに分けられます。製造システムは、製造に必要な部品や設計に関するデータの管理や、検査解析を行うシステムです。

基幹システムは、製造に必要な部品の発注や作業員の管理など、製造に伴う中心的な統括を行います。社外関係者管理は、取引や顧客の管理を行い、マーケティングや生産計画をする上で重要なシステムです。

他会社との簡素化された連携や、ユーザーのニーズに合わせた開発、製造が求められる中、日本の製造産業において、FAシステムに必要な情報をIT化することで、工場が自動化され、生産性を高めることが期待されます。

工場を自動化する未来像

工場を自動化する未来には、次のメリットがあります。

  • 作業効率が上がることによる生産性の向上
  • 製造ミス減少による品質の安定
  • 働き方改革に合った人件費削減
  • 安全な作業環境作り

それぞれ詳細を解説していきます。

作業効率が上がることによる生産性の向上

工場を自動化することによって、作業効率が上がり、生産性を向上させることができます。加工や組み立て等の作業に時間や労力がかかる工程を、ロボットによって自動化させることで、作業時間を短縮でき、作業効率を高めることが可能です。

また、人の目で行っていた検査を機械化することで、短時間にたくさんの量の確認を行うことができ、作業効率が上がることにより、生産性を向上させます。

製造ミス減少による品質の安定

FAシステムによる管理で、製造ミスを減少することができ、品質の安定に繋がります。

長年、日本ではものづくりにおいて、職人の鍛錬された高度な技術を頼りに、質の高い商品の製造をしてきました。しかし、職人の高齢化による技術の継承や、若い世代の労働者の減少が原因で、品質の安定が難しいことが現状です。

FAシステムの導入により、機械で作業内容を管理でき、将来性のある安定した品質を保てるでしょう。

働き方改革に合った人件費削減

製造工程の自動化により、人の手を必要としないFAシステムの導入で、人件費を削減できます。

2019年より順次施行されている働き方改革によって、有給休暇の取得や、残業時間の割り増し賃金制、時間外労働の上限などが見直されています。また、少子高齢化による労働人口が減少しているため、労働時間や労働者の確保が困難なことも現状です。

システムの導入は、少ない人手で製造、管理を行えるため、将来的な労働者の問題を解消することができます。

安全な作業環境作り

FAシステムの導入によって、安全な作業環境を作ることができます。

製造工場の作業の中には、高度な技術や肉体的負担の大きい力仕事や重労働があります。危険性があった工程をロボットに行わせることで、作業員の負担を軽減することができ、より安全性の高い工場にすることが可能です。

工場を自動化するデメリット

工場を自動化することは、良い点だけでなくデメリットについても理解することが重要です。設備投資のコスト面や働き手の労働環境の変化について解説しますので、内容を確認してみてください。

設備投資にコストがかかる

FAシステムの導入には、設備に投資する必要があり、初期費用がかかるデメリットがあります。設備の導入費用は、初期投資が必要になり、導入後は、運用のための専門的な知識をもった人材の育成や、メンテナンスや電気代などの維持費用が必要です。

機械の導入は、大きさやシステムの複雑さの違いによる金額差はありますが、数百万以上かかる場合もあります。導入を検討する際は、FAシステムに詳しい専門家に相談し、導入後の中・長期の利益を見越した業務計画を十分に立てたうえで行いましょう。

働き手が職を失うリスクがある

自動化することにより、たくさんの人手が必要なくなり、現在働いている人が職を失うリスクがあることに理解が必要です。従来、人の手で行っていた作業を、ロボットが行うことによって、働き手は不要になります。

しかし、製造ラインでの人手は不要になりますが、FAシステム化することによって、工場の効率的な運用管理には、人の知恵や能力が必要です。全ての作業工程を機械化するのではなく、機械の特徴やメリットを活かしながら、人の能力を高めていくことが求められます。

さらなる発展を目的とするDXシステム

FAシステムの導入による工場の自動化で生産性を高め、さらなる発展を目的にDXシステムの導入が進んでいます。DXシステムについて詳細を解説していきます。

loT、AIシステムでデータを活用する

DXシステムは、loT、AIを活用することで、さらなる発展が期待できます。DXシステムとは、デジタルトランスフォーメーションのことで、FAシステムによって改善された肉体的な労働面に加え、データを活用し、人の知能や能力の頭脳面をシステム化します。

「モノのインターネット」の意を持つloTや、人工知能であるAIの発展によって、データを集計し、ネットワークを通して、FAシステムを管理することが可能です。今まで困難だった、予測、予知機能を駆使することで、ユーザーのニーズに合わせ製造の量や時期をコントロールすることができます。

身の回りでも、冷蔵庫やエアコン等のloTシステムのついたスマートシステム家電や、AI機能を使ったカーナビや自動運転の車が開発されており、一般的に利用できるようになっています。

製造業において、人の知能が目に見える形にデータ化されることによって、よりユーザーの需要に対し柔軟に対応することが可能になり、生産性の向上を期待することができるでしょう。

DX化への課題を明確にする

FAシステム導入後のDX化における、工場の課題を明確にすることが必要です。データの活用やネットワークを管理することが求められるDX化は、インターネットを通じて遠隔でシステムを管理する必要があります。

リモートでのメンテナンスやモニタリングで、人件費を削減し、設備機能を細分化することで、変化に迅速に対応できるようにしなければなりません。

経済産業省は「デジタルガバナンス・コード 実施の手引き2.0」において、理想と現状の差分をどう解消していくのか、顧客目線で価値創出のためにどうデータや技術を活用するのかを考えることが必要だとしています。

DX化への課題に気付き、改善していくことで、さらなる生産性を高めることができるでしょう。

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まとめ

本記事では、FAシステムについて解説を行いました。FAシステムの導入により、工場の自動化が進むと、次の利点があります。

  • 作業効率が上がることによる生産性の向上
  • 製造ミス減少による品質の安定
  • 働き方改革に合った人件費削減
  • 安全な作業環境作り

FAシステムを導入し、生産性を高めたい場合は、知識と技術をもって企業の未来を変える有限会社 ICS SAKABEに相談してください。工場における課題や未来への進化を一緒に解決していきましょう。

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